Corneliusを観た
Corneliusの音楽はデザインだとかアートと一体だとかいろいろ言われていたし、僕も『Sensuous』ではじめてリアルタイムで彼の音楽に触れて「そんなもんかな?」と思っていた。もちろん好きで何度も聴いていた。確かに音の取捨選択とリズムは唯一無二であり、Corneliusに似た音楽はあれどとって変わるものはない揺るぎない地位を築いていた。ただ、ロックとは思わなかった。だけどライブを実際に観ると全てが違っていた。滅茶苦茶肉体的なのである。
今日のライブも基本的には背景に映像が映し出され、同期され、アートとして完膚なきまでに仕上がっていた。MVで観るCorneliusそのものだと思う。でもそんなことは半分はどうでもよくて、あらきゆうこのどう猛なドラム、小山田の凶悪なギターが時にリズムを刻み、時に全てを引き裂くように鳴り響く。それを大野由美子が支え、堀江博久がいいとこ取りする。
正直、音だけで圧勝できるのに、映像でさらに娯楽としての完成度を高めまくってて完全にベストアクトだった。ラストの「あなたがいるから」で僕は泣いてしまった。正直、刺さった。Corneliusのライブはとても感情豊かだった。(ぴっち)