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サマーソニック大阪でホセ・ジェイムズを観た。

2010年代のジャズ界にヒーローがいるならば間違いなくホセ・ジェイムズはその一人であることは間違いないだろう。彼の持つ色気、そして艶やかな歌声はジャズ界の枠を飛び越えたポップとして機能しているようにすら思える。そんな彼ばバンドセットでサマーソニックに登場するのだから期待しかないわけで。

「Always There」、「What Good Is Love」と彼の2017年のアルバム「Love In A Time Of Madness」のナンバーが大阪の青空に音の1つ1つがまるで溶け込むかのように響きわたる。彼らのサウンドはジャズやネオ・ソウル、ヒップホップなど様々な文脈を横断し、昇華しているのだが、ただそれ以上にホセの歌声がとにかく凄まじい。力強く芯もしっかりとしながら優しく、ピースフルな歌声に痺れる。

何度も「オオサカ、オオキニ!」と叫ぶがホセがラストナンバーに選んだのは今は亡きプリンスに捧げた「Live Your Fantasy」。会場からは手をあげてダンスする者、歌を口ずさむ者、思い思いの形でこのホセが作り上げた空間を楽しんでいた。まさに白昼夢というべき素敵なひとときであった。 (ゴリさん)